
私にとって6回目の大阪国際女子マラソン大会。
福士加代子さんの圧倒的な優勝で盛り上がりましたね。
私は故障明け。いつものペースで走る脚力はまだ戻っていない状態のスタートでした。
3時間5分以内かな・・・と思っていましたので、本当は4分20秒で刻むのが今の自分の力かなと考えていました。
関西=アウェイでも友人など応援してくださる方々がいるので、初めからサブスリーをあきらめる走りも不甲斐ないな・・・と、とりあえず4分15秒で入ってみることにしました。私にしてはかなり大胆な判断です(汗)。
競技場スタート。ゼッケン番号が182でインコースから2番目。走りにくいポジションだな~と感じながら2周。
すでにこの時点でペース設定を変えようかと思ったほどです。
競技場を出るところで1km。4分15秒でした。
それから公園の中を走っていると、いつもなら「抑えていこう!」とそのペースに余裕を感じて走るのに、今回は2kmの表示が出てくるまでにすでに疲れていました。11月からこのペースで走ることがなかったので(故障)、身体のキレはありません。

例年なら走りやすいペースの方々と一緒に、ルンルン走っている区間。早くロードに出たいな~なんて思いながら。
でも今年は2km、3kmがすでに辛くて「やっぱりペース設定変えようか?」とそんなことばかり考えながら長居を出ました。
上と左の写真は5km地点にいた知人からいただいたものです。
楽しそうに写っていますが、心の中では「大阪のコースって、こんなに下ってた?」「これでは帰りはずっと上りだよね」とそんなマイナスなことばかり。その上、例年風が強く舞いますし、ビル風が身体を冷やします。
スタート前に隣の知人と話していたのですが、「大阪のコースは中間点でもう終わりでいいや」と思いたくなるほど、しんどく感じるのです。フラットコースと大会HPにはうたわれていますが・・・。
私の場合は御堂筋を向かい風に向かって折り返し地点まで行くのが辛く、その後は少しずつリズムをつかんでいくパターン。
32kmの上りの後は向かい風に心折れそうになりながらゴールへ向かうという内容。
今年はすでに初めから辛く(単なる故障した走り不足)、いつもより下っているように感じて帰りの自分に怯えていました。
それでも反対車線を走ってくるハーフマラソン出場の友達に声援を送り&送られ、何とか元気なフリをしていました。

苦手なOBPエリアの向かい風。そして中の島方面へ向かうビルの日陰になるあの道。
いつになっても自分の走りのペースにならず、チグハグで重い足取りに悩みながら進んでいると、大阪の友人が沿道にいました。私から声かけて通り過ぎましたが、後からメッセージで「辛そうな走りだった」と言われました。まさにその通りです。
すでに4分20秒も守れず、風が強いと27秒ちかくになっていました。
「キロ4分切ってハーフを走り切れる自分が、もうどこにいったんだろう?」と「もうそこまで戻れないのかな?」と悲しくなりながら、20km地点を目指して進んでいました。
ようやく御堂筋に入り、「自分のいつもの走りってどんな感じ?」とそればかり考えながら、何かを掴もうと試行錯誤で折り返しまで。

中間地点は1時間30分40秒。やはり今回は東京へのロング走だと思おうと切り替え、自分の走りを取り戻すことだけ考えていました。
折り返してからは少しずつリズムができてきて、身体が重いながらも徐々にランナーを追い越し始めました。
また大阪の知人がいる日陰の道へと進み、「明日よろしくね!」と声をかけて通り過ぎました。
その時の走りは良くなっていたそうです。
それから大阪城公園、30km地点を過ぎ(下の写真)、いよいよ32kmの坂。

3年前まではあの坂が辛かったです。
昨年から「意外と短いし斜度もゆるい」と感じるようになりました。
でもその後続く直線が曲がっても曲がっても向かい風で毎年泣かされます。
そして今回スタート後に感じた「下っている」感覚。つまり帰りは「上っている」感覚が毎年ますます足にくるのです。
例年はそうなのですが・・・なぜか今年はそこまで辛く感じませんでした。
私はイーブンで走り切るので、どの大会でも後半は追い越し続けてゴールのパターンです。
今回も後半のハーフは2分40秒ぐらい遅れていますが、追い越されることはなく追い越しながらゴールまで向かいました。

左の写真は40km地点。
ここで友人が待っていることになっていたので、「2時間50分以内で通過」の約束ができず、どこにいるかな~と探して走っていたら「腕振れ~!」って。確かに探すことに夢中になり腕止まっていました(笑)。
「しまった~、一本取られた~」と舌打ちして前を向いて走りだしたのがこの写真です。

41km地点には減量指導中の受講生さんがこちらを持って応援してくれていました。
さすがにウエイトリフティングをしていただけあって、声援の送り方も大きな声でした!
そこから競技場まで例年なら疲れて気力だけで進む場所ですが、今年はそこまで落ち込まずにゴールまで走り切れました。
故障さえしていなければ・・・と悔やまれますが、大阪国際でのサブスリーは来年に。
故障明けとしてはまずまずの結果だったと、大きく崩れずに走りきれたとみなします。

たくさんの方々にご声援いただき、そして写真をおくっていただきまして、ありがとうございました。
来年はしっかりと走りぬきたいと思います。
5km 21:16
10km 42:30 21:14
15km 1:03:57 21:27
20km 1:25:50 21:53
25km 1:47:40 21:50
30km 2:09:43 22:03
35km 2:31:49 22:06
40km 2:53:57 22:08
ゴール 3:03:26 9:29
過去の国際大会のラップと比べてみましたが、やはり今回は落ちていました。
いつも後半が落ちずむしろ上がっています。
今回の内容は一つの学びとして、次の東京ではサブスリー復活したいと思います。
走るソムリエ 堤 佳子