
第10回は仙台伝統野菜と旬の葉物。
まずは仙台白菜。
白菜は他のアブラナ科の種子の花粉と受粉すると雑種種子ができて結球することができなくなります。
初めて宮城県に持ち込まれた種は(日清・日露戦争に従軍したものが種を持ち帰った)松島湾内の離島で採種を開始したそうです。
その後高品質種子の量産に成功して、その種子から生産された白菜は「仙台白菜」というブランドとなり、現在に至っています。仙台白菜はとても甘みが強く、じっくり煮込むとそれが際立ちます。

このような在来作物は育ちも様々です。
同じ畝に並んでいても、個性があり大きさ、形が異なります。
相原さんの説明を受けて、どんな白菜を選んだらよいか・・・みなさん真剣です。
ちなみに均一に量産できるように作られる種はF1といいます。F1のものは畑一面に均一に作物がなります。
仙台白菜に戻りますが、大きくてしっかり結球していて、上を触った時にしっかりと硬いものを選んでくださいと相原さん。
まだ成長過程のものはとてもやわらかく、小さめです。
そして外の葉も一緒に鎌で切ります。
外の葉も一緒に保存することで水分を保持できるのです。

続いては仙台芭蕉菜。
第8回の時も収穫しましたが、今回はますます成長していて60cm近くになっています。
仙台芭蕉菜はくせがなくとても食べやすい葉。つけ菜の一種です。南部芭蕉菜(岩手)は高菜の一種で特有の辛味があります。
もともとは三河島菜が先祖にあたり、江戸時代に仙台藩の足軽が参勤交代の際に江戸から持ち帰ったのが始まりだそうです。
前回はほとんど生食で食べました。今回は娘も参加で2倍のお持ち帰りですので、火を通してカサを減らしてたっぷり食べたいと思います。

続いては寒くなるほどおいしいちぢみ雪菜。これは仙台(東北)に住むようになってから知った野菜。甘くておいしいのです。炒めても煮ても美味しいので、私の冬の定番、豆乳スープにはほとんど主役級に入っています。
畑ではプリンプリンになっています。
あまりに元気でどこからどこまでが1つの株なのか分からないほど。
欲張ってしまうと袋に入らなくなるので、計算しながら収穫。
市販のゆきなの袋と同じ大きさですが、
今回もかなり詰め込みました。3倍以上は入ったでしょう。シアワセ☆

最後は春菊。
もう終わりだそうです。
「好きなだけどうぞ~」といつもより大きい袋を渡された私たち。
ではお言葉に甘えて。
春菊の上の部分の柔らかい葉をたっぷりと摘みます。良い香りで癒されます。
春菊も栄養の豊富な野菜。カロテン(ビタミンA)、ビタミンC、ビタミンB群などなど。冬に食べれば風邪知らずです。

試食タイムには、春菊をさっと洗って、ごま油とナンプラー、白すりごまをかけて。
柔らかい葉はそのまま生でサラダで食べることができます。
私はこの食べ方がお気に入りです。
これにおろしニンニク、しょうがなどを加えると美味しいナムルになりますよ!
ビタミンCは加熱による損失、水溶性で流れ出してしまうので、生で食べられるものは生食が体に摂りこむポイントです。

今回も大大大収穫でした☆
後ろのタイヤの大きさと比べれば一目瞭然ですね。白菜の大きさと仙台芭蕉菜の大きさ!雪菜と春菊もかなり溢れるほどの大きいビニール袋に入っていますが、小さく見えてしまいます。
帰宅したら、芭蕉菜は大きなキッチンのシンクにやっと収まるほど。
春菊と雪菜だけで野菜室がいっぱいになってしまいました。
「しばらくこれだね」と娘。はい。お弁当も緑いっぱいでいきます!
今回は日曜開催だったので、部活のない娘も参加。
普段食べている野菜がどんな風に畑でなっているのか、農家さんはどんな思いで収穫して卸にだしているのかなどを感じてもらいたいなと思って連れて行きました。
今後もたくさんの親子連れさんに体験してもらいたいなと思います。
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